やろうと思えば、なんでもできる！
前進する自分をいつも誇りに思っています
アメリカ出身のケイト・Jさん。幼い頃から日本の文化に興味を持ち、語学留学を経て日本へ移住しました。明るく笑顔が素敵なケイト・Jさんですが、最初はモデルになるつもりはなかったそうです。彼女がモデルを始めたきっかけや、日本に来てよかった事、今後の目標や夢について伺いました。
憧れのきっかけはポケモン！
日本のゲームが大好きで、5歳からポケモンにどっぷりハマっていました。今でもポケモンはやっていますし、特にニンテンドーのゲームが大好きです！漫画も好きで、アメリカの実家には500～600冊くらいは持っています。10歳の頃から日本に住むことが夢になり、夢を叶える為に大学で日本語を学び、1年間日本に留学しました。その後、大学を卒業して日本で英語教師として就職し、長年の夢だった憧れの日本での生活を始めました。この時はまだ自分がモデルとして活動するとは全然思っていなかったです。
日本暮らしの意外な盲点
日本での生活ではある程度大変だろうと思っていましたが、想定外だったのは住む場所の治安です。東京に来る前はアパートを探すのに必死で、治安の事はすっかり忘れていました。その結果、やっと見つけたアパートはパチンコ屋や居酒屋、夜のお店がたくさんある地域だったんです！（笑）酔っ払いが寝転がっていたり、変な人に絡まれそうになったり…日本はどこに住んでも安全、というイメージがありましたが、やっぱりちょっと危険な場所はありますね。また、幸い私は日本に来る前に日本語をある程度学んでいたので、なんとかコミュニケーションを取ることは出来ましたが、地域によっては外国人であることを理由に日本人とは異なる扱いを受けることもありました。なので日本に住もうと考えている人は、私の失敗談を参考にして頂き、住む場所や地域には出来るだけ気をつけて欲しいです。
ノリで始めたモデル活動が、いつしか成長の場に
最初にも言いましたが、私は自分がモデルの仕事をするなんて思ってもみませんでした。幼い頃からとても内気な性格で、お肌はいつも荒れていたし、ぽっちゃり体型でしたから（もちろん太っている＝悪いことではありません）特にアジアの美の基準では、自分がモデルになるのは難しいと思っていました。
でもそんな自分を変えたくて、日本に来てからは英語を教えることで羞恥心を克服し、時間をかけて頑張って身体を引き締めていきました。そんな中、友人からの勧めもあり、楽しそうだからというノリでモデル事務所に登録しました。ですが現実はそんなに甘くなくて、最初のオーディションでは何も出来ず、最悪の結果に終わりました。とても落ち込みましたが、新しい挑戦をする為に一歩踏み出した自分をとても誇りに思いました。そして2回目に受けたオーディションでは、なんとCMの主役に選ばれたのです！きっとこれは『この仕事にもっと時間を費やしなさい』という神様からのサインではないかと思い、そこから”モデルのケイト”としての挑戦が始まりました。モデルの仕事は、私の人生の中で最もエキサイティングな経験になっています。
印象に残っている3つの仕事
モデルの仕事で思い出に残っているものについてですが、どの仕事にもとても感謝していますし、それぞれに思い出深いものがあります。強いて言えば、最初に主役をさせて頂いた大きな仕事はものすごく印象に残っています。こんなに興奮して緊張したことは人生でありませんでしたから！
テレビゲームについて語るという仕事もありましたが、ゲームオタクだった若い頃の自分にとってはとても誇りに思えるお仕事でした(笑)
あとは、私がアメリカでよく聞いていた日本のポップスターと一緒に仕事をしたことですね。まさか実際に会ってお仕事をするとは、とても信じられませんでした。
日本に来てよかったと思う瞬間
日本に来てよかったことの一つは、自分の国とはまったく異なる文化の中で生活し、様々な経験を通して学ぶ機会が出来たことだと思いますが、それによって自分の国についてもたくさんの気づきがあったことです。そして、たくさんの素晴らしい日本の人たちや様々な国の素晴らしい人達にも出会えたことです。「日本に住む」という自分の夢を実現できたことを、とても誇りに思っています。
自分の殻を破って、つよくなる
私にとってモデルの仕事をすることは、自分の殻から大きく踏み出すことであり、大きな挑戦です。
未だに不安な気持ちに負けそうになったり、人前で話すことへの苦手意識はありますが、仕事をするたびに自分が強くなれる気がしますし、やろうと思えば何でも出来ることを証明する新しい機会なのだと思っています。私のように人見知りしてしまう人でも、こうした仕事に挑戦することで人前で話すことが上手になります。今後はテレビの仕事、特にお笑い系の仕事をもっとしてみたいです。実は日本の芸人さんのことも結構詳しいんですよ！(笑)
大学で日本語を勉強していた経験が、幸運にもこの仕事で生かされていますし、この仕事を出来るだけ長く続けていきたいと思っています。将来についての目標や夢まだ決まっていませんが、人生の流れや波を楽しみつつ、今後の新しい出会いに期待しています。
一歩踏み出す勇気を持って！
海外から来た人でエンタメ業界やモデル業に興味がある人は、とりあえずモデル事務所に応募してみることをお勧めします。事務所に登録してから一歩踏み出したことは、人生における最高の決断のひとつでした。この仕事をしていると、いつどんなチャンスが巡ってくるかわかりませんからね。それだけでなく、一生に一度の経験をすることが出来るのです。また世界中の様々な地域から集まった素晴らしい人々を一緒に仕事をすることができます。外国人にとって日本のエンタメ業界でモデルや俳優として働くのは、とても面白いです。あらゆる種類の、あらゆるバックグラウンドの人々が必要とされますから。
モデルの仕事を始める時は、常にベストを尽くして、決して他人と自分を比較しないようにしてください。最終的にはクライアントが何を求めているかにもよりますが、クライアントのイメージに自分を合わせなければどうすることもできません。私たちにできることは、お互いをサポートし合い、ベストを尽くすことです。とにかく楽しんでください！
（TEXT： Kate J）