登録制事務所と専属事務所の違い|メリット・デメリット徹底比較
「モデルは1つのモデル事務所にだけ所属するもの」そう考えている方が多いのではないでしょうか?しかし現在、特に外国人モデル業界では、実はこの認識は必ずしも正しくはありません。実際のモデル業界では「登録モデル」と「専属モデル」という契約が混在しています。
本記事では「登録モデルとは何か?」「専属モデルとは何が違うのか?」を、それぞれのメリット・デメリットのほか、キャスティング現場での注意点を制作・広告現場の視点でわかりやすく解説します。
1.登録モデルとは(業務委託・フリーランス)
2.専属モデルとは?(専属マネジメント)
3.登録制と専属の比較表、メリットとデメリットについて
4.キャスティング現場での注意点
5.よくある質問(FAQ)
6.まとめ:キャスティングの成否は「契約形態」ではなく「管理力で決まる」
1. 登録モデルとは?
登録モデルとは、フリーランスモデルがモデル事務所と業務委託契約を結び、案件ごとに活動するモデルのことです。
モデルは、事務所が定める登録誓約書や秘密保持契約に同意したうえで登録し、仕事が発生した案件ごとに、モデル事務所がマネジメントを行い、代理人としてクライアントとの窓口になります。
・出演条件や契約の交渉
・出演契約の締結
上記の対応はすべてモデル事務所を通して行われます。案件単位では一般的に想像されるモデルマネジメントと変わりなく、何かトラブルがあった際もモデル事務所がマネージメント一切の責任を持ちます。

一方で、登録モデルは基本的にフリーランスのため、複数のモデル事務所に登録すること自体に制限はありません。その為、以下の対応は全体的な出演管理はモデル本人が行う必要があります。
・契約条件の重複や競合の管理
これらは仕組み上、案件ごとに窓口となるモデル事務所が異なることもあります。その結果、CM制作会社やキャスティング担当の方であれば、「同じモデルが、別々のモデル事務所から同時に提案されていた」という経験をされたことがあるかもしれません。これはフリーランス(登録制)モデルが複数のモデル事務所に在籍しているために起こるケースです。
2.専属モデルとは?
専属モデルとは、特定のモデル事務所と独占的な契約を結び、その事務所のみを通して活動するモデルを指します。
主に、下記のような事務所等で採用されている形態です。
・日本人モデル事務所
・在留資格(ビザ)を取得し、海外からモデルを招聘する外国人モデル事務所
専属モデルの場合、モデルは一つのモデル事務所のみに所属し、すべての仕事は必ずその事務所を通して行われます。
・競合(競合広告)の調整
・契約条件、出演範囲の交渉
これらのマネジメント業務を、モデル事務所が一元的に管理・責任を持って行います。クライアント・制作側にとっても安心感の高いモデル形態といえます。
3.「登録モデル」と「専属モデル」のメリット・デメリット
以下に「専属」と「登録」の違いと、メリット・デメリットをまとめました。
<登録モデルのメリット・デメリット>
■メリット
・登録人数が多く、多国籍・多ジャンルのモデル提案が可能
・「幅広く候補を見たい」「急ぎで人数が必要」などのオーダーに強い
・事務所で多様なキャスティングニーズに対応できる
■デメリット
・競合案件やダブルブッキングの管理はモデル本人依存になりやすい
・モデル事務所を跨いだスケジュール調整にはリスクがある
・管理体制が弱い事務所だとトラブルにつながる可能性がある
<専属モデル事務所のメリット・デメリット>
■メリット
・競合、スケジュール管理が明確で安心
・契約、条件、出演範囲が整理されている
・ブランド広告など管理重視案件に向いている
■デメリット
・所属人数が限られ、幅広いオーダーに対応しにくい
・「条件に合うモデルがいない」というケースが発生しやすい
登録性モデルは不安…そんな懸念を払しょくするのが、フリー・ウエイブの管理体制です!
フリー・ウエイブでは登録制の柔軟性を活かしつつ、専属事務所レベルの厳格な管理を行うため、独自のシステムを駆使したチェック体制を導入しています。過去の出演履歴(競合)の自社データベース管理 ・在留カードの目視確認 ・モデルへの前日リマインドと応答確認の徹底により、登録制モデル特有のリスクを最小限に抑え、安心のキャスティングを提供しています。
4.キャスティング現場での注意点
形態に違いはあれど、モデルキャスティングにおいて最も重要なのは「その案件を適切に管理できるモデル事務所かどうか」です。
特に外国人モデルの場合、契約形態以外に在留資格(ビザ)の確認が必須です。登録制であっても管理体制が強固なモデル事務所ならリスクは低いですが、専属であっても提案の幅が狭ければ、表現のクオリティに妥協が生じるかもしれません。外国人モデルの在留資格(ビザ)と契約の基本ポイントについては、下記の記事に詳しく掲載しています。
▼詳しくはこちら:【外国人モデルのキャスティングガイド➁|在留資格(ビザ)と契約の基本ポイント】
5.よくある質問(FAQ)
Q1.登録制モデル事務所と専属モデル事務所、どちらが良いですか?
A.一概にどちらが良いとは言えません。人数や多様性を重視する場合は登録制、管理の安心感を重視する場合は専属が向いています。重要なのは、事務所の管理体制と実績です。
Q2.登録制モデルはトラブルが起きやすいですか?
A.登録制そのものが問題なのではなく、管理体制が弱い事務所の場合にリスクが高くなる傾向があります。スケジュール・競合管理をしっかり行っている事務所であれば問題ありません。
Q3.同じモデルが別の事務所から提案されるのは問題ですか?
A.登録制モデルの場合、複数事務所に登録しているため起こることがあります。そのため、最終的な窓口・契約・管理をどの事務所が担うかが重要になります。
Q4.外国人モデルのキャスティングで特に注意すべき点は?
A.競合管理・契約条件に加え、在留資格(ビザ)や就労条件の確認と管理が非常に重要です。外国人モデルに実績のあるモデル事務所を選ぶことが不可欠です。
Q5.急ぎ・大量・多国籍案件でも対応できますか?
A.登録人数が多く、かつ管理体制が整っている事務所であれば対応可能です。事前に「どこまで管理してもらえるか」を確認することをおすすめします。
6.まとめ:キャスティングの成否は「契約形態」ではなく「管理力」で決まる
今回は、「フリーランス(登録制)」と「専属所属」という2つのモデル事務所の仕組みと注意点について解説しました。
本記事を通してお伝えしたかった最も重要なポイントは、モデルキャスティングの成否を分けるのは、登録制か専属かという「契約形態の形式」ではなく、事務所側の「管理力」と「信頼性」であるという点です。モデル業界において、信頼関係は何よりも重視されます。キャスティングを成功させるためには、単にモデルをアサインするだけでなく、以下の要素が担保されている必要があります。
・業界ルールの徹底:モデル本人が業界特有の商習慣を正しく理解しているか。
・契約の遵守:出演規約や競合ルールを厳格に守れるか。
・守秘義務の履行:秘密保持契約(NDA)の内容を正しく理解し、情報漏洩を防げるか。
・責任の担保:万が一の時でも責任を持った対応をしてくれるか。
こうした点は、モデル個人だけでは担保が難しいケースも少なくありません。そのため、経験と実績のあるモデル事務所が間に入り、責任を持ってマネジメントを行うことで、はじめてクライアント様は安心して依頼することができるのです。
外国人モデルのキャスティングなら「フリー・ウエイブ」へ
フリー・ウエイブでは、海外から招聘する専属モデルに加え、日本最大級の規模を誇る登録制外国人モデル・タレントの両方を保有しています。また、30年以上の実績に基づいた「管理力」が私たちの強みです。 外国人モデル特有のビザ管理や競合確認において、属人的なミスを防ぐ「仕組み」を構築。登録制と専属の両方のメリットを、最高レベルの安全性で提供します。
そのため、以下のような多様なニーズにワンストップで対応可能です。
・幅広いキャスティングオーダー(多国籍・多ジャンル)
・急ぎ、大量案件への迅速な対応
・競合管理、契約管理、在留資格管理が必要な高リスク案件
「人数」「幅」「管理力」のすべてが求められる現場においても、私たちは長年の経験に基づき、柔軟かつ安全なキャスティングをご提案します。案件内容が固まっていなくても、まずはお気軽にご相談ください。

(執筆者:高橋 睦実)
株式会社フリー・ウエイブ代表取締役。1992年に外国人ダンサーやモデルをマネージメントする有限会社フリー・ウエイブを創業し、2003年に株式会社へ改組。広告・TVCM・映像・イベントまで幅広く手掛け、業界屈指の大規模外国人モデル事務所を築き上げる。
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