【決定版】外国語ナレーターの依頼方法ガイド|料金・収録方法・準備すべきポイントをプロが解説

2025年12月11日

【決定版】外国語ナレーターの依頼方法ガイド|料金・収録方法・準備すべきポイントをプロが解説

「英語ナレーションを入れたいけど、どう依頼すればいいの?」
動画のグローバル展開が当たり前になった今、外国語ナレーターの手配は制作現場でも欠かせないプロセスになっています。
とはいえ、初めて依頼するとなると分からないことも多いもの。

ここでは、映像制作会社のディレクターや企業の広報担当の方に向けて、動画制作における外国語ナレーション手配の流れ・料金・注意点を、プロのナレーター事務所の視点からわかりやすく解説します。

 

STEP 1:まずは「動画の種類」を明確に

外国語ナレーターを手配する前に、まず整理すべきは動画のタイプです
用途によって求められる声のトーンやナレーションのスキル、さらに使用する媒体によっては料金体系も大きく異なります。

<主な動画の種類>
・企業用動画(VP)
会社紹介、製品・技術紹介、マニュアル、CSR、採用動画など。

・社内向け動画
教育・研修・営業ツール・IR関連など。

・広告・プロモーション系
WEBコマーシャル、TVCM、展示会映像、商品コンセプト映像、企業ブランディング映像。

・その他
ドキュメンタリー、ショートフィルム、MVなど。

特に重要なのは、その映像が「社内用」なのか「宣伝用」なのかを事前に判断しておくことです。広告出稿を目的とする場合、契約期間や使用媒体に応じてナレーターのギャラ設定が変動します。ここが曖昧だと正確な見積もりをお出しできませんので、、使用目的・使用範囲を把握されてからお問い合わせいただくのがベストです。

 

STEP 2:映像尺と拘束時間の関係を知る

料金は主に拘束時間、映像尺、使用媒体、公開エリア、使用期間、競合制限、オーディション有無によって決定されます。
目安としては以下を参照してください。

・約10分の動画 → 1〜2時間拘束
約30分の動画 → 2〜3時間拘束

VPのような企業映像では、拘束時間と動画尺を基準に算出されます。

一方でTVCMやWEB広告など、広告使用を前提とするナレーションの場合、媒体・期間・地域で費用が大きく変動します。また公開範囲が日本国内のみか、世界向け(グローバル展開)なのかでも料金差が生まれます。競合制限を設定する場合は出演範囲が制限されるため追加料金が発生します。
なお、プレゼン用や社内用動画のように外部公開を前提としない場合は、稼働料金として比較的抑えた料金になることもあります。

見積もり依頼時には、動画の長さ、拘束時間の想定、公開範囲を必ず明確に伝えるとスムーズです。

 

STEP 3:スタジオ収録と宅録の違い

現在はナレーター自身が宅録環境を持つケースも増えていますが、案件により最適な方法は異なります。
スタジオ収録は音質が安定し、ディレクターやクライアントが立ち会いながら演出意図を反映できるため、重要度の高い広告映像、VP、ブランド動画などに適しています
一方で宅録はコストを抑えられ、編集側で管理できる場合は納品スピードも速いので、社内研修動画や内部利用映像などに向いています。

ただし東京都内在住の外国人ナレーターは宅録機材を持たない場合もあるため、選択肢を広げたい場合や確実な品質を求める場合はスタジオ収録の方が安心です。

◆スタジオ収録
メリット:音質・演出の精度が高く、クライアント立ち会いも可能
向いている案件:CM、ブランド映像、VPなど

◆宅録
メリット:コストを抑えられ、進行がスピーディー
向いている案件:制作会社完結型の動画、内部向け映像

最近は収録スタジオの手配から外国語ナレーターのキャスティング、収録時のディレクション、音声納品まで一括で依頼できるプランも増えております。

 

STEP 4:原稿の落とし穴に注意

外国語ナレーション収録で最も起こりやすいのが、映像尺と原稿尺が一致しない問題です。翻訳の精度が不足していたり、日本語原稿をそのまま機械翻訳し、収録段階で修正が発生してしまうと、進行に大きな遅延を招く原因となります。またネイティブチェックを経て自然な英語に整えた原稿を、日本人担当者が良かれと思って“逆修正”してしまうケースも見受けられます。その結果、不自然な英語をプロの外国語ナレーターに読ませるという本末転倒な事態になりかねませんので、安易なチェックバックには十分ご注意ください。

仮ナレーションを先に当てて尺確認を行う方法は有効ではありますが、最終的には「翻訳」「ネイティブ校正」「尺合わせ調整」をセットで管理することが重要です

 

STEP 5:収録現場の進行スタイル

一般的な進行方式は、テスト読みをしてから本番に入る方法と、テスト本番方式(があります。

◆テスト読み → 本番読み
ディレクターやクライアントが確認しながら進行スタイル

◆テスト本番方式
止めずに一気に読み進め、必要箇所のみリテイクするスタイル

演出意図を確認しながら進めたい場合は前者が向き、自然な流れとテンポ感を重視したい場合は後者が採用される傾向があります。
外国語ナレーション収録では、ナレーターとの細かなコミュニケーションが必須になります。フリー・ウエイブ所属の外国人ナレーターは日本語対応可能な人材も多く、現場での意思疎通が円滑に進むため、初めての依頼でも安心して進行できます。

 

成功率を上げるための重要ポイント

一つ目は実績のあるプロの外国語ナレーターに依頼することです。英語圏だけでもアメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語などアクセントに違いがあり、ネイティブであっても発音や演技表現には個人差があります。

二つ目は原稿制作を軽視しないことです。AI翻訳を使用する場合でも、最終原稿はネイティブ翻訳者が整え、映像尺と合うよう調整することが必要です。原稿品質は映像の完成度を大きく左右します。

 

外国人ナレーターに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 外国語ナレーターの料金はどのくらいかかりますか?
A. 動画尺・拘束時間・公開エリア・使用媒体・使用期間・競合制限の有無などによって変動します。一般的には、社内研修用や限定用途の映像であれば比較的抑えた金額で依頼できる場合があり、広告用途やグローバル展開の場合は使用範囲が広いため高くなる傾向があります。まずは動画の長さと想定条件を提示いただくことで見積もりがスムーズになります。

Q2. フリー・ウエイブでは英語以外の外国語ナレーターも依頼できますか?
A. 可能です。フリー・ウエイブでは英語に加え、中国語(北京語・台湾北京語・広東語)、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など多数の言語で対応可能です。動画の活用地域に応じて最適な言語ナレーションをご提案できます。

Q3. 原稿が未確定でも外国語ナレーター手配はできますか?
A. できますが、仮原稿で尺確認を行ったうえで、翻訳とネイティブ校正が完了してから収録に進めることをおすすめします。原稿が定まらないまま収録を行うと、尺のズレや再収録が発生する可能性があります。

Q4. 宅録とスタジオ収録のどちらを選ぶべきですか?
A. 品質や立ち会い確認を重視する場合はスタジオ収録、安全な進行速度やコストを優先する場合は宅録が適しています。特に初めての外国語ナレーション手配であれば、演出調整や尺対応が行いやすいスタジオ収録の方が安心です。

Q5. 収録後の修正や追加ナレーションは依頼できますか?
A. 多くの場合、追加収録や部分的なリテイクは可能です。ただし修正範囲や再収録量によって費用が変動するため、事前に想定パターンを共有いただくとスムーズです。尺変更が伴う修正では原稿の再調整も必要となります。

 

まとめ:プロに任せてスムーズな進行を

外国語ナレーションは「翻訳」「尺」「声質」「収録形式」「契約条件」がかみ合って初めて成立します。専門の事務所に依頼することで、キャスティングから収録、納品までを一括で進められるため、初めてでも安心して依頼ができます。この記事を外国語ナレーター手配のベースとして役立ててください。

フリー・ウエイブには300名以上・20言語以上の外国語ナレーターが所属し、NHKの語学番組では、長年にわたりレギュラー出演者のマネジメントを行っており、確かな実績があります。また、外国人ナレーターの手配から収録、音声データの納品まで、ワンストップでの対応も可能です。外国語ナレーターをお探しの際は、ぜひフリー・ウエイブにお問い合わせください。

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(執筆者:横畑 考二

株式会社フリー・ウエイブ専務取締役。1999年に入社以来、多様なジャンルのタレントブッキング業務に携わり、2006年にナレーション事業を立ち上げる。
NHKの語学番組やテレビ朝日「M-1グランプリ」、大手企業のCI映像、大阪万博2025関連映像など数多くのキャスティング・出演マネジメントを担当。現在は管理業務とナレーション部門を統括している。「一つのプロジェクトに関わる全員をHappyにする」ことをモットーに掲げ、すべての関係者が共に輝ける最高のエージェントでありパートナーとなることを目指し、丁寧に寄り添って信頼関係の構築に努めている。

 

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