外国人モデルだけじゃない。日本の芸能界で成功するための基本ルール 〜マナー編〜

外国人モデルが日本の芸能界で成功するためのルールの写真 MODEL’S STEP

日本でモデルが活躍するための知識をお届けする「高橋睦実のモデルバイブル」。
92年に創業した日本の外国人モデル事務所の代表が、そのキャリアを元に連載を始めます。

まずは本格的な連載がスタートする前に、編集部が高橋氏にインタビューし、導入編を作りました!
これからモデルを目指す超初心者さんに向けて、まずはおさえておきたい基本ルールを説明していきます。

初回は、「マナー編」をお届けします。

外国人でも、どんな人でも、日本で仕事をする以上、日本のビジネスマナーを尊重しなければなりません。

タレントや俳優、エキストラなど、日本の芸能界で仕事をする人にとって誰にでも当てはまることばかりなので、モデル以外の方もぜひ参考にしてください!

1)約束の時間は守る

外国人モデルが日本の芸能界で成功するためのルールの時間の写真

オーディションや撮影など、指定された時間は、時間厳守です。
少しでも遅れたら「遅刻」と見なされます。

日本には、約束の時間の5分前に到着することが理想という暗黙のルールがあり、「5分前行動」なんて呼ばれることもあります。(国内での賛否両論はともかくとして!)

もちろん、プライヴェートな理由での遅刻はもってのほか!
遅刻の常習者は、選考の候補になりません。
場合によっては、ペナルティが課せられることも。

また、そもそも現場に来ない「ドタキャン」も絶対にNGです。

事務所が安心してあなたをクライアントに紹介できるように、いつでも時間厳守を意識しましょう。

2)SNSへの投稿や口外は注意! 秘密保持を徹底する

外国人モデルが日本の芸能界で成功するためのルール、秘密保持の写真

いま、この業界で大きな問題になっていること。
それは「SNS」です。

有名な共演者と撮影した写真、衣装を着用した記念撮影、格好良いセットが組まれたロケ現場、出演した映像やそのキャプチャーなど……、ついInstagramやFacebook、Twitterでみんなに見せたくなってしまう気持ちは、よくわかります。

しかし、これらは絶対に、NG!
基本的にはSNSに限らず、オーディションや撮影などの仕事で知り得た情報は、第三者に口外してはいけません
そして出演したことさえも、秘密にしないといけないことがあるのです。

この業界に限らず、世間はとっても狭いです。
漏らした情報はかならずどこかで広まりますし、SNSなどで拡散されてしまえば、取り返しがつかないことになってしまいます。

万が一そんなことになってしまえば、最悪、クライアントだけではなく、事務所からも損害賠償を請求されるようなことに発展しかねないので、くれぐれもご注意を!

これはたまに聞こえてくる話ですが、
有名な共演者が「いいよ!」と快諾してくれたので、一緒に写った写真をSNSに掲載したら、クライアントや先方の所属事務所にものすごく怒られた……など、初心者にとっては意外な落とし穴もあります。

もちろん承諾が得られれば、実績として仕事を公開することも可能です。
そんなときは、まずはクライアントではなく、事務所に確認を。

情報の取り扱いは、ぜひ、慎重に。

3)現場での振るまいに気をつける

外国人モデルが日本の芸能界で成功するためのルールの態度の写真

たまに、撮影や収録を、晴れの場と勘違いして、はしゃいでしまったり、遊んでしまう人がいます……。

なかにはエキストラだからと、単発のアルバイト感覚で軽い気持ちになって、仲間と盛り上がり、お喋りをし続けるなんていう人も。(涙)

もちろん、これらもNG。
たとえちょこっとだけ映りこむようなエキストラでも、お金をいただく以上は、仕事です。
ビジネスの意識を忘れずに、きちんと取り組みましょう。

また、日本は、謙虚を美徳とする文化が根強くあります。
不平や不満を露骨に態度に出すのは、印象がよくありません。

ことばが通じないと思って、仲間と外国語で文句を言っていたら、クライアントにぜんぶ伝わっていたなんてこともあります。

もちろん、理不尽なことや失礼なことをされて、泣き寝入りをしろと言っているのではありませんよ!
困ったことがあれば、まずは事務所に報告しましょう。
誠実な事務所であれば、かならずきちんと対応してくれます。

ほかにも、最近多いのが、ついついスマホをいじってしまう人。
自分の出番ではなくとも、仕事中にプライヴェートな時間を持ち込んでいると見なされます。
事務所と連絡をとる必要があるなど、特別な理由を除き、現場でのスマホ操作はNGです。

みんなで協力しあって、良い現場を作り上げましょう!

プロのモデルは、仕事人としての信頼を大事にする

過去にこのようなことで注意された人のなかには、
「現場では何も言われないので、大丈夫だと思った」と言う人もいます。

全員ではありませんが、日本人は、その場でクレームを言わないことが多いです。
言わなくてもわかるだろうと思っていたり、場の空気を壊さないように黙っていたりすることもあります。

その場で何も言われないとしても、あとになって大きなクレームになる可能性があることも覚えておきましょう。

「こういう日本の文化はおかしいよ!」と思うこともあるかもしれませんが、日本で働く以上、日本の文化を尊重しなければ仕事は成り立ちません。
仕事は受けたらビジネスとして完遂するもの。
そうして信頼を勝ち取って、次の仕事につなげていきましょう!

たとえ初心者でも恐れることはありません。
わからないことがあればマネージャーに尋ねて、不安を解決していきましょう!

クライアントや事務所との信頼関係を築き上げながら、どんどん良い仕事をとっていってくださいね!

 


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