11月のゲン担ぎ「酉の市」に出かけましょう!【グレース椿宮の開運ゲン担ぎ】

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「グレース椿宮の開運ゲン担ぎ」にようこそ!
こんにちは、グレース椿宮です。皆さん、お元気ですか?
日本の11月は「秋の収穫」に関連した伝統的な行事が目白押し! この中で私が大好きな行事があります。今回は、華やかで賑やかで、開運ゲン担ぎ満載の「酉の市(とりのいち)」のご紹介です。

グレース椿宮(GRACE Tsubaki)

解決士/占星術師。宿命・バイオリズム・統計学・心理学を取り入れた手法で、数々の有名占いを手がける。芸能人やプロスポーツ選手を含む個人鑑定のほか、メディアでの執筆を行い、2003年『週刊文春』臨時創刊号から出版された「ビジネス戦国武将占い」は2万7千部を突破(別名義)。2019年に探偵事務所を設立し、難解な詐欺事件を数多く解決。野生動物と洋画が好きで、Vシネマも毎日見ている。実は元モデルで1ダース猫のママ。

Resolutionist/astrologer. Using destiny, bio-rhythm, statistics, and psychology, she has practiced astrology for various years.
Aside from individual consultations , including celebrities and professional athletes, she has written Warlord Horoscope for ”Weekly Bunshun" Special issue published in 2003 and made more than 27,000 copies.
She has solved puzzling fraud cases numerous times since she established her detective office in 2019.
She likes wide animals and movies. Former model and owner of one dozen cats.

「酉の市」って、いつ・どこでやるの?

日本の「十二支」(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)は、12年ごとの「年」で巡ります。また、年だけではなく、12か月ごとの「月」、12日ごとの「日」、12時間ごとの「時」でも十二支が巡ります。

11月に巡って来る「酉の日」に日本で開催されるのが、今回ご紹介する「酉の市」です。1年ごとに、開催される日にちや日数が違いますが、2019年11月の酉の日は2日間あります。ちなみに、1日目を「一の酉(いちのとり)」、2日目を「二の酉(にのとり)」といいます。

東京浅草の鷲神社の「酉の市」

東京浅草の酉の市

東京・浅草にある鷲神社の酉の市は有名で、メディアでもよく紹介されています。
酉の市の由来は諸説ありますが、「日本武尊(ヤマトタケル)が東夷征討の際に、勝利をおさめて戻る途中、戦勝を祈願した鷲神社に行き、社前の松にあった熊手を掲げて勝利を祝い、お礼参りをされた」という説があります。その日が、11月の酉の日だったことから、この日を鷲神社の例祭日と定め、「酉の市」となったそうです。

酉の市は、一番太鼓を打つ大きな力強い音とともに始まり、24時間にわたって催されます。ゲン担ぎで一番太鼓を聞くために、長蛇の列に並ぶ人も大勢いますよ!

<2019年の酉の日>
11月8日(一の酉)・20日(二の酉)

<時間帯>
酉の日(午前0時~午後24時)

<関東三大酉の市>
浅草の鷲神社・新宿の花園神社・府中の大國魂神社

※詳しい情報は各神社のWebサイトなどでご確認ください。

「酉の市」はゲン担ぎの祭典。縁起熊手が有名です!

縁起熊手のイラスト

酉の市の目玉は、なんといっても「縁起熊手」! これは飾るもので、実用的な熊手と区別して「縁起熊手」と呼びます。ゲン担ぎの語源「縁起」の熊手ですから、買い求めに押し寄せる人の波は半端ではありません!

縁起熊手は、鷲が獲物をつかんで離さない形に似ていることや、熊手の本来の用途として落ち葉などをかきこむことから、「鷲づかむ・福徳をかきこむ」という意味が込められています。開運・家内安全・商売繁盛を願って「運をかきこむ」縁起物なのです。

さあ、縁起熊手を買いましょう!

酉の市の熊手

1.縁起熊手の買い方~値引き交渉しましょう

・予算を決めましょう

大きければ大きいほど、福や運をたくさんかきこめそうですが、初めは小さめのものを買い、毎年大きくしていきます。もちろん、初めからドーンと大きいものを買っても良いのですが、毎年大きくしていくという楽しみもありますね。
小さいものは1,000円くらいからありますが、お値段によって「入山」(買った人の名前を江戸文字で書いた札)を差してもらえるお店もあるので、入山を差してもらえる条件をお店の人に尋ねてみましょう。

・気に入ったお店で買いましょう

とにかくお店と人の多さに圧倒されますが、めげずにお店を一通りまわって、お気に入りのお店を見つけましょう。気に入ったお店で買うほうが、気分も運の巡りも良くなりますよ!

・飾りを選びましょう

飾りは、おかめ面・四手から始まり、稲穂・鶴・亀・招き猫・宝船・桧扇・御所車など縁起が良いとされるものをたくさん選べます。じっくり選びましょう。

・決まったら、値引き交渉をしましょう

あちらこちらで見受けられるのが、「値引き交渉」です。酉の市の名物で、お店の人も楽しみにしていますから、思い切り楽しみましょう!
お店の人に「まけた! まけた!」と言わせたら、こちらの勝ち! そして、代金を払うときに、値引き交渉でまけてもらった分を、「ご祝儀」としてお店におく風習もあります。

値引き交渉のやり取りが良かったり、1万円くらいの縁起熊手を買うと、お店の人がズラリと並んで威勢の良い掛け声で、「家内安全! 商売繁盛! よぉーっ!」と手を打って、「手締め」をしてくれます。これがまた最高の瞬間! この手締めも、景気づけや双方の和解(成立)の意味を持つゲン担ぎのひとつですよ。

2.縁起熊手の持ち帰り方~正面に向けて高くあげましょう

お店が並ぶ境内にいる間は、「境内にある福をたくさんかきこむ」という意味で、購入した縁起熊手を正面に向けて高くあげて歩きましょう。小さいものでも、飾り物を正面に向けることで、運をかきこむのだそうですよ。持ちにくくても、縁起も熊手も担ぐもの。境内から出るまでは、なるべく高くあげましょう。

3.縁起熊手の飾り方~玄関や南か東向きに飾りましょう

福や運をかきこめるように、気の出入り口となる玄関に飾りましょう。玄関のドアに向けて、頭より高いところに飾ります。玄関が難しい場合は、リビングなど人が集まる部屋に熊手の正面を南か東に向けて、頭より高いところに飾ります。北向きは避けましょう。

4.縁起熊手の納め方~翌年の「酉の市」で納めましょう

酉の市の様子

購入して飾った縁起熊手は、翌年の酉の市で納めましょう。境内の「熊手納所」に、一年間のお礼と感謝をしながら納めます。納めに行けない場合は、小さなものは年末年始の古札納所に納めてお焚き上げするか、紙(なるべく白い紙)に包んでゴミ処分する方法もあります。お寺、神社、自治体に問い合わせてルールを守って処分しましょう。

皆さんも酉の市で「よいお年を」の挨拶を

酉の市の提灯

酉の市に行くと、よく耳にするのが、「良いお年を!」の声。もう年の瀬の気分になりますね。日本語に慣れていなくても、お店の人と、最後の「良いお年を」の挨拶をして、酉の市を存分に味わっていただきたいと思います。
さて、2019年も残り1か月と少し。寒くなりましたから、体も心も温かくして過ごしてくださいね! では、2019年最後となる来月12月のゲン担ぎもお楽しみに!