日本での滞在:アパートの借り方【教えて! ママ・アミア!】

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日本に住んでいるすべての外国人に贈る! 頑張っているあなたに、ママ・アミアのあったかくて、ときに厳しい、日本で生き抜くためのサバイバルコラム。メンタルのケアから、ゴミの出し方まで!? 寂しくなったらいつでもここに帰ってきてね!(もちろん日本人だって大歓迎!)
今回は、日本でアパートを借りることについてです!

日本での滞在は主にシェアハウスかアパート

色々と噂が流れているわよね、日本でアパートを借りるときの難しさ。ルールがあり家賃が高くて、外国人には貸さないなど。これは私の経験に基づいてのお話。

住むところ。大きく2種類あるの。シェアハウスとアパート。シェアハウスは他人と一緒に住む家。自分の部屋はあるものの、トイレとかキッチンは共同で使う。アパートは自分ひとりのところ。自分のお風呂場とか小さなキッチンがあるところ。どちらもメリット・デメリットがあるのでそれをリストアップするね。

シェアハウス

メリット

1 最初からハウスメイトがいること
2 アパートより安い
3 手続きが簡単

デメリット

1 ハウスメイトは選べない
2 自分のトイレとキッチンがない

アパート

メリット

1 すべて自分の場所
2 プライバシーあり
3 シェアハウスよりは大きい

デメリット

1 デポジットがたくさんあってほとんど戻ってこない
2 外国人だからと拒否される可能性あり
3 保証人が必要(あとで説明するね)
4 シェアハウスより高い

アパートにするかシェアハウスにするかは、このメリットとデメリットを参考にしながら、滞在期間や、どこまで自分のスペースが欲しいかを考えてから決めてね。

住むのを断られるのは「外国人だから」?

私は東京に住んでいるときにはアパート住まい。6回借りようとした中で、3回は外国人だからという理由で断られたの。1回は文章で。2回は口頭で。
本当に「外国人には貸さない」とはっきり言うんだから、ショックと怒りはすごかったわよ。普通、思っていても言わないわよね?っていう良い例。手伝ってもらっている人なんか「外国人には貸さないと言う大家のところはもう見せないで。どうせ借りられないんだし、時間の無駄」と言われたくらい。

デポジット(手数料)も様々! しかも戻って来ない

大家と賃貸会社から求められるデポジットにも色々種類があってね、これには値段などに差があるけれど、払って当たり前のもの。また、引っ越した際にそれが戻ってくるとは思わない方がいいわよ。
あるときね、引越しのための検査に来た男性が、壁にある影を見て「これは変色」とか言い出したの。お金を請求しようとしたってわけ。私は「こいつとは話ができない」と笑って彼を置いてけぼりにして出て行った(笑)。やっちゃった。バカみたいな話だったから。

部屋を借りるには保証人が必要

そして、今まで借りたマンションはぜんぶ保証人が必要だったので、労働ビザのスポンサーに保証人になってもらうしかなくて。家具とかぜんぶ置いて夜逃げされるとでも思っているのかな? これもバカみたいな話。
でも、これは外国人だけへのルールではないらしいわよ。誰もがアパートを借りるときには保証人が必要だとか。本当なのかわからないけれど、よく聞く話。しかも外国人の保証人は外国人ではいけないとか。

日本に住むのは大変。でも楽しいよ!

日本は狭いので、住む部屋の大きさによって家賃が高くなるのは普通というか、当たり前。どこに住むかによっても家賃は高くなる。雑誌とかネットの「住んでいるとかっこいいと思われる住所ランキング」などに載っている場所の近辺のアパートはもっと高いし。

選択肢はある。でも、ルールもある。複雑かもしれないけれど諦めないで。日本に住むのは楽しいわよ。毎晩戻るところさえはっきりしていればね。

ママ・アミア(MAMA AMIA)

料理人・タレント。日本育ちのアメリカ人。18歳で渡米、通訳やコンサルティング業に従事する。2011年、東日本大震災を受けて退職し、陸前高田市にてボランティアを開始。7年にわたり数々のメディアを通して世界に被災地の情報発信を続ける。2014年には岩手県知事から表彰、2018年には在サンフランシスコ日本総領事館から総領事表彰を授与された。
別名「Pie Queen」。ハードなボランティア活動で心が疲弊していたある日、故郷の食べ物——バターと砂糖が焼けるパイの香りに癒やされることに気づき、パイの販売を始める。2019年より「ママ・アミア」の名で活動開始。日本在住外国人のママとして元気を発信中。相撲が大好き。
所属事務所Profile

Food consultant/Talent. American born and raised in Japan. Returned to the US at age 18 for university, and continued on as an interpreter and US-Japan consultant. Came back to Japan in 2011 to volunteer in the aftermath of the Tohoku disaster and stayed on in Rikuzentakata (Iwate Prefecture) for seven years. Raised funds, liaised with major international media outlets for coverage of the city and region. One of the primary sources of information on the disaster region for foreigners. Recognized and awared by the Governor of Iwate in 2014 and the Consul General of the Japanese Consulate of San Francisco in 2018 for the work and dedication to promoting awareness. Also known as the PieQueen. Found the scent of baked goods was both food for the soul as well as emotionally therapeutic, she began a business selling American-style pies. Working as Mama Amia as of 2019 promoting cooking and baking using traditional Japanese ingredients and offering advice to foreigners in Japan as "your mother in Tokyo". Big fan of sumo.