「グレース椿宮の開運ゲン担ぎ」にようこそ!
皆さんは、日本に古くからある「ゲン担ぎ」をご存知ですか?「初めて聞いた!」という人でも、知らないうちにやっているかもしれません!日本のゲン担ぎ&アレコレを皆さんにご紹介していきましょう。
「日本のゲン担ぎ」って?
「良い物事との縁が起こることを願って繰り返す行動のこと」を、日本ではゲン担ぎといいます。
ゲンは、「縁起(えんぎ)」の逆さ言葉の「ぎえん」が「ゲン」になりました。
漢字では「験(ゲン)」と書き、「修行や祈りの効果、効き目」という意味があります。
カツギは、漢字で「担ぎ」と書き、「(物事を)気にする」という意味を持っています。
ゲンの語源である「縁起」は、「良い物事との縁を起こす」ことで、日本では古くから、物事の吉凶をとても気にしていたことがうかがえますね。
最近では、例えば、絶対に合格したい試験の前や、勝たなければならない試合前、あるいは大きな仕事に向かうときなど、人生の大きな転機となるような場面に合わせて、気持ちを支えてくれる行動をゲン担ぎと呼んでいます。
今も昔も、ゲン担ぎの基本は「良い物事との縁を起こす環境をつくる」という考え方にあります。
「おまじない」や「ジンクス」とは何が違うの?
世界中には様々な「おまじない」や「ジンクス」といった願いを叶えるためのアクションがありますね。日本のゲン担ぎも同じようなものですが、それぞれに違いがあります。
「おまじない」は、神や仏など神秘的な力を借りて、災いを起こしたり、災いから逃れようとすることだったり、自分の想いを神仏の力で成し遂げようと願掛けをすることです。
いっぽう、ゲン担ぎは「良い物事との縁を起こす環境つくりのための毎日の行動」です。似ているようでも大きな違いがありますね。
また、「ジンクス」は、悪いことや不吉なことの予兆やパターンというのが本来の意味ですから、ゲン担ぎとは逆の意味合いになります。もちろん、ゲン担ぎにも、不吉なことを避けるという意味もありますが、ゲン担ぎは「避ける」ためではなく「呼び起こす」ための行動ですから、目的が違いますね。
毎日行うことが大事。「ゲン担ぎ」の考え方と風水
ゲン担ぎの考え方の基本は、「良い物事との縁を起こす環境をつくること」です。では、「良い物事との縁を起こす環境」って、どういう環境なのでしょう? ちょっと想像してみてください。
もしかすると、澄みきった空気や明るくキラキラ輝く空間、または大自然や清々しいイメージを思い浮かべた人もいるのではないでしょうか。でも、そんな環境って、いきなりは作れませんよね。
そこで、日本人は考えました。「生活の中に取り入れよう」と。言わば、「良い物事との縁を起こす環境をつくるために行う毎日の行動」が、日本ならではの「ゲン担ぎ」です。
「環境つくり」では、日本には環境学と呼ばれる「風水」という手法があります。中国風水と日本風水がありますが、いずれも日本の多くの人や家庭、企業でも取り入れられ、生活に根付いているものです。
風水は、陰陽五行という自然の成り立ちをもとに、気の流れを制御して環境を整える手法です。誰でも簡単に生活の中に取り入れられますから、ゲン担ぎそのものが、日本人の日々の生活の中にあると言っても過言ではありません。
あのイチロー選手のゲン担ぎ? 宇宙基地ではこんなことも!
先日アメリカ大リーグ・マリナーズで現役引退を表明したイチロー選手は、「スパイクは必ず左から履く」というゲン担ぎをしていたそうです。
また、ロシアのバイコヌール宇宙基地では、打ち上げ前の宇宙飛行士が、人類初の宇宙飛行に成功したユーリ・ガガーリンにあやかって、ガガーリンが宇宙飛行する前にとった行動を徹底して再現してから臨むというゲン担ぎをしているそうです。
これらは、「過去に成功したときと同じ行動をする」ことで、再び良い縁を起こそうとする行動です。そうやって、「良い物事との縁を起こす環境」をつくっているのです。
近年のゲン担ぎには、基本以外に様々なスタイルがありますが、ゲン担ぎの方法に正誤はありません。
「ゲン担ぎ」の基本中の基本アクション4つ!
今日は、まず基本中の基本アクションを4つお伝えしたいと思います。
ゲン担ぎは人それぞれですが、「良い縁を起こす環境」が整っていないと、いくらゲン担ぎアクションをしても効果は半減してしまいます。毎日を過ごす自分の部屋の環境を整えることで、良い物事との縁を起こしやすくなりますよ。
「毎日は面倒!」でも、そこを頑張って続けることこそが、ゲン担ぎですから、工夫しながら続けてみてはいかがでしょう? ちなみに、「あなたの部屋の状態は、あなたの頭の中の状態」ですよ。
アクション1:玄関の掃除!
玄関は、良くも悪くも気が出入りする要の場所。玄関の気が淀んでいては、良い縁どころか悪い縁に好かれてしまいますから、明るく清潔な空間を目指しましょう。靴や傘は片づけ、段ボールは置かないようにしましょうね。
アクション2:寝室の整理整頓!
寝室は、玄関の次に大事な場所。寝室の状態ひとつで、体調が変わるくらいですから、寝室の位置・換気・寝具の洗濯がポイントです。落ち着いた空間にしましょう。
アクション3:水回りのお手入れ!
悪い気や穢れ(けがれ)を水で流してくれる水回り。お風呂、洗面台、台所のシンク、トイレは毎日お手入れするのが基本です。排水溝やゴミ箱も、忘れずにチェックしましょう。
アクション4:とにかく磨く!お手入れする!
自分自身を映す鏡はもちろん、ドアノブなど、自分を映すものや、手でよく触る箇所は磨きましょう。また、洋服や靴など自分の身体を包むもののお手入れもして、自分自身を良い縁が起きやすいようにしたいですね。
「ゲン担ぎ」って効果はあるの?
「環境」が整っているかどうかによって、ゲン担ぎの効果は左右されてしまいがちです。
しかし、生活や暮らしのモノコトを整える行動を毎日コツコツ積み重ねていくと、自然に、感謝や敬意が湧いてきて、初めは面倒だと思っていたことも面倒ではなくなり、周りの人や出来事にも寛容になれるから不思議です。
そうして、良い状態になった自分と良い物事との波長が合って縁が起きていくのですから、効果の強弱は自分次第ということですね。
ぜひ、「ゲン担ぎの基本中の基本アクション4つ!」を試してみてください。そして、皆さんにご紹介したい日本のゲン担ぎは、まだまだたくさんあって、どれもこれも早くお伝えしたい気持ちでいっぱい! 次回からも、ぜひお楽しみに!