日本独特!「お彼岸」と赤色にまつわるゲン担ぎ【グレース椿宮の開運ゲン担ぎ】

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「グレース椿宮の開運ゲン担ぎ」にようこそ!
皆さん、夏休みはいかがでしたか? 日本はとても蒸し暑い夏で、シャイな日本人が、通りすがりの見ず知らずの人とでも「暑いね~」と挨拶したほど! さて、9月になると日本は「お彼岸」とともに秋を迎えます。今回は、「お彼岸とゲン担ぎ」というテーマでお届けしましょう。

グレース椿宮(GRACE Tsubaki)

解決士/占星術師。宿命・バイオリズム・統計学・心理学を取り入れた手法で、数々の有名占いを手がける。芸能人やプロスポーツ選手を含む個人鑑定のほか、メディアでの執筆を行い、2003年『週刊文春』臨時創刊号から出版された「ビジネス戦国武将占い」は2万7千部を突破(別名義)。2019年に探偵事務所を設立し、難解な詐欺事件を数多く解決。野生動物と洋画が好きで、Vシネマも毎日見ている。実は元モデルで1ダース猫のママ。

Resolutionist/astrologer. Using destiny, bio-rhythm, statistics, and psychology, she has practiced astrology for various years.
Aside from individual consultations , including celebrities and professional athletes, she has written Warlord Horoscope for ”Weekly Bunshun" Special issue published in 2003 and made more than 27,000 copies.
She has solved puzzling fraud cases numerous times since she established her detective office in 2019.
She likes wide animals and movies. Former model and owner of one dozen cats.

お彼岸って、いつ?

お彼岸は、年間を通して、春と秋の2回があります。春は3月の春分の日を中日として、また、秋は9月の秋分の日を中日として、前後3日間の合計7日間が「お彼岸」の期間です。
春分の日と秋分の日は、国立天文台の公表を受けて翌年の日程が定まるので、「お盆」と違い、毎年、日にちが変わります。

お彼岸って、どんな意味があるの?

ゲン担ぎ・太陽の写真

一年のうち、太陽が真東から昇り真西に沈む日が2日あり、その日が春分の日と秋分の日となるため、国立天文台の公表をもとに毎年のお彼岸の期間が決まります。

日本では、仏教の影響で、太陽が昇る真東を「此岸」、太陽が沈む真西を「彼岸」と呼び、真西には「悟りの境地、極楽浄土」があるといわれています。そこに行くには、「三途の川」(あの世へ行くときに渡る川)を渡らなければならないようです。
その三途の川を渡って、私たちがいる世界の「此岸」から、仏様がいる世界の「彼岸」に無事にたどり着けるようにという願いを込めて、昔から、お彼岸の時期には真西に沈む太陽を拝んでいたといわれています。

お彼岸には、なにをするの?

ゲン担ぎ・お寺の写真

お彼岸の時期は、日本の多くのお寺で、平安時代からあるとされている「お彼岸会」という法要や、お坊さんの法話を聞く会が催されます。春分の日と秋分の日は、一年のうちで此岸と彼岸が最も近づく日ですから、あの世にいるご先祖様や故人と通じやすいという考え方から、お墓参りをする日本独自の習慣ができました。この文化は他の仏教国では見られないそうです。

「7月~8月の”お盆”で済ませたばかりなのに、また!?」と思うかもしれませんね。でも、それだけ、日本人の生活には、自然と祖先への敬意と感謝が根付いているという証なのかもしれません。

お彼岸にお祝い事をしないゲン担ぎ?

お盆と同じように、お彼岸にお祝い事をしてはいけないという説があります。しかし、お彼岸の期間にお祝い事をしても、バチがあたるわけでも、悪いことでもありません。
ただ、今では一般的に、お彼岸は祖先や故人に敬意と感謝をしてお墓参りをする期間となっているので、お彼岸を優先し、招待客のことも考えて、お祝い事は控えましょう! という優先順位と他者への配慮からのこと。
敬意と感謝、そして他者への配慮を怠らないことは、ゲン担ぎの基本ですから、お彼岸に関わらず心がけたいことですね。

お彼岸にお供えする甘い「ぼたもち」&「おはぎ」でゲン担ぎ!

ゲン担ぎ・おはぎの写真

お彼岸といえば、日本では「ぼたもち」と「おはぎ」が欠かせません!
どちらも、小豆で作ったあんこでお餅を包んだ甘い食べ物。その昔、お砂糖は貴重だったため、お彼岸など特別なときにお供えする大切なものとして振る舞われ、今も続いています。

でも、「ぼたもち」と「おはぎ」って同じものなのに、なぜ呼び名が違うのでしょうか?
これには季節が関係しています。「ぼたもち」は春のお彼岸のもので、牡丹の花と似ていることから「ぼたんもち」から「ぼたもち」になったといわれています。
一方、「おはぎ」は秋のお彼岸のもので、萩の花と似ていることから「おはぎもち」から「おはぎ」になったといわれています。

「ぼたもち」と「おはぎ」に使われるあんこの小豆の赤色には、「厄除け」の効果があるとされています。お彼岸に振る舞われる理由には、こうした厄除けや、無病息災の願いも込められています。
赤色は、血や生命、太陽を連想させますね。赤色の小豆と、五穀豊穣を象徴するお餅で作る「ぼたもち」や「おはぎ」をお供えし食することは、災難から身を守り、無病息災でいられるゲン担ぎといえるでしょう。お彼岸のときだけでなく、普段のゲン担ぎとして食するのも良いですね!

日本と深い繋がりのある赤色でゲン担ぎ!

ゲン担ぎ・鳥居の写真

日本の神社では赤い鳥居が多く見られますが、赤い鳥居も小豆の赤色と同じく、邪気を寄せ付けない意味があり、此岸と彼岸のように、私たちが住む世界と神様の世界の境界の役割を持っています。日本の国旗も赤い丸ですから、日本と赤色は、とても深い繋がりがありますね。

以前、日本では「赤パンツ(下着)健康法」が流行りました。これもゲン担ぎのひとつで、赤色の下着を身に着けて、身体を温めたり、厄除けして運気向上を目指したり、自信をつけて勝負に挑むなど、自分を活性させるゲン担ぎです。

また、60歳の還暦を迎える人に贈られる定番の「ちゃんちゃんこ」も赤色。この赤には2つの意味が込められています。ひとつは、60年で暦がひと回りしてもとに還り、第2の人生を迎えるということから、60歳になると「赤ちゃん」に還るという赤。もうひとつは、厄除けの赤色。これらを掛け合わせ、無病息災で元気に過ごしてほしいという願いを込めて、「赤いちゃんちゃんこ」を贈りお祝いします。

同じ赤色でも違いがありますが、生命を活性させて健やかな心身環境に整える意味に変わりはないので、下着や洋服、食べ物や持ち物にワンポイントの赤色を取り入れて生活するだけでもゲン担ぎになりますよ!

季節にあったゲンカツギを取り入れて豊かな日々を!

今回は、「お彼岸と赤色にまつわるゲン担ぎ」ということで、仏教の話から、お彼岸の食べ物、そして日本と赤色の関係までお届けしましたが、お楽しみいただけたでしょうか? その時期ならではの日本のゲン担ぎを、ぜひ取り入れて豊かな日々を過ごしていただきたいと思っています。それでは、次回もお楽しみに!