元肉好きの医師が驚いた! Dr.ネイトの予想外のヴィーガンライフ

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日本でも聞こえてくるようになった「ヴィーガン」。実際にヴィーガン生活を送っているアメリカ人タレントで現役の形成外科医のDr.ネイトが、その予想外の効果と楽しさをお伝えします!

Dr.ネイト(Dr.Nate)

タレント・形成外科医。アメリカ、ペンシルバニア州出身。旅で訪れた日本に魅了されて、日本語を学び、日本で医師免許を取得。母国では体操のユース大会で優勝した経験を持つ。趣味はヨガと自分を追い込むこと。2019年よりタレント活動を開始。TBS番組「SASUKE」に出ることが目標。多才でストイックなキャラクターだが、おっとりした喋り方が人気。
所属事務所Profile

Personality/Reconstructive Surgeon from Pennsylvania, US. He obtained a medical license in Japan after being mesmerized by it when he visited the country. Back in the US, he won the championship at a youth gymnastics competition. His hobbies include yoga and pushing himself to the limit. He began working as a personality since 2019 and his dream right now is to be on Ninja Worriers. Although versatile and disciplined, he is relaxed and chilled when he talks.

肉と筋トレが大好きな自分が、なぜヴィーガンか?

形成外科医でタレントのDr.ネイトです。今回のテーマは自分が実践しているヴィーガン食生活について話したいと思います。

まず、「ヴィーガン」という言葉を耳にしたことがある方は少なくないと思いますが、日本ではまだまだ認知度が低いですね。ヴィーガンとは動物由来の食材や食べ物を一切摂らない、欧米などでは近年流行っている食事ライフスタイルです。

本音をいうと僕はもともと肉が大好きで、昔からヴィーガンたちに「生葉っぱをかじっているガリガリの弱い奴らだな」という、かなり強い先入観を持っていました。
しかし、ある日、妻に「私、もう今日から肉料理を作らない」といきなり言われたのです。カップラーメンですら失敗する料理下手な自分は、大ショックを受けました。

僕は筋トレが趣味であるため、肉を断つと身体にとんでもない悪影響(筋肉がなくなる)が出るのではと恐れていました。でも新しいことにチャレンジしたり、自分をストイックに追い込むのが好きなので、これを機に、とりあえず期間限定で、自分を使っての人体実験としてveggie lifeをやってみようと決心しました。

元体操選手なので、筋肉は大事です!

予想外の結果が出た!

結果的に、3ヶ月が経過した時点で体脂肪率が15%⇨8%と減ったのに対して、筋肉量がプラス3kgになっていました。これはかなりの予想外でした。
しかも主観的ではありますが、起床時のすっきり感・体の軽さがあり、エネルギーでいっぱいだったので、この期間限定体験をもう3ヶ月間伸ばそうと決めました。そのつもりが、現在に至っています。(5年程)

ヴィーガンになって良いところとしては:
・体重調整が楽
・風邪をほとんどひかなくなった
・肌が綺麗になった
・エネルギーがいっぱいで筋トレがやりやすくなった

その反面ヴィーガンになって難を感じるところは:
・外食するときはメニューのチョイスが限られている(日本の場合)
・普通のスーパーに野菜以外(ソイミートなど)の材料はあまり置いていない
・ヴィーガンのことを知らない方に「宗教ですか?」って聞かれる(笑)

自然の素材を活かした料理が楽しい

あともうひとつの楽しみは、創意工夫を凝らしたヴィーガンの料理や食材を楽しむことです。

例えば、フライドチキンや魚フライ、チーズや、ケーキやプリンにティラミスなど、肉、魚や乳製品無しでは作れないような様々なものを、植物性の素材だけで再現したものがあり、それらを食べると、毎回驚きや新たな発見があります。

日本には精進料理のもどき料理で、鰻の蒲焼やアワビに似せたものがありますね。「すごい! 本当に見た目も食感も、味もなんだか鰻みたいだよ!」と楽しいですよね。ヴィーガンの食事では、しょっちゅうそんな体験ができます。

僕は料理ができないので、食べる専門ですが、妻や友達は、そんなクッキングを日々楽しんでいます。またヴィーガンの食事は、動物性の食材を使ったものより、ヘルシーになることも多いです。

ヴィーガンの食生活になってから、自然と、ヘルシーなもの、素材の味が生きているものが好きになり、加工品や体に負担がかかるものはあまり食べたくなくなりました。ヴィーガン食材の中にも、化学調味料などが入っているものも多くあります。でも僕はなるべく自然なものを選んでいますし、またそういったものが本当に好きになりました。一切無理することなく、健康的かつ美味しい料理を心から楽しめるのもいいですね。

あくまで選択肢のひとつ

医師、そして日々筋トレを本格的に実践している自分として、ヴィーガン生活は非常に合理的で、数多くのプロアスリートたちのように健康なライフスタイルをサポートするだけでなく、自分のベストなパフォーマンスを発揮するための大きな近道であることに気づきました。

もちろん体質や個人個人の事情があり「veganじゃない人たちはだめだ」とか、そのようなことは決して思っていません。あくまで実践している自分の感想と経験をシェアして、こういう楽しい選択肢もあるんだよと、みんなにお伝えすることができればと思っています。

これからもヴィーガンレストラン・料理などをシェアしていきたいと思っていますので、お楽しみに!

(TEXT:Dr.ネイト/EDITOR:Kaori)