外国人モデルだけじゃない。日本の芸能界で成功するための基本ルール 〜フィジカル編〜

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日本でモデルが活躍するための知識をお届けする「高橋睦実のモデルバイブル」。
本格的な連載に先立って、編集部が超初心者さん向けの情報をお届け!
今回は「マナー編」に引き続き、日本の芸能界で成功するための基本ルール「フィジカル編」をお届けします。

モデルだけではなく、タレントや俳優も、見た目の管理は仕事のうち。

「モデルは髪を切っちゃいけないってホント?」
「ネイルはOK?」
「どうして体型維持をしないといけないの?」

これからモデルを目指している超初心者さんも、
何を気をつければいいのか、理由を知っていれば、おのずと意識しやすくなります。

どれも基礎的なことなので、ここでしっかり把握してしまいましょう!

1)体調管理

「外国人モデルだけじゃない。日本の芸能界で成功するための基本ルール 〜フィジカル編〜」イメージ図

外見ではありませんが、体調管理は基本的で重要なことです。

モデルやタレント、俳優などの仕事は、一般的にオーディションで勝ち取ることが多いです。
しかしいきなりオーディションというわけではありません。

たとえば、CMの仕事を例にします。
まずは候補者のスケジュールの確保がクリアできたら、写真や書類選考で絞り込まれ、オーディションへと進みます。
そして、オーディションでは、キャスティングディレクター、監督、プロデューサー、最終的にスポンサー企業の賛同があって、ようやくキャストが選ばれます。

つまりキャストが決まるまでに、何十人、何百人という人が関わり、時間も手間もかかっているのです。

ですから、いざ本番になって、体調を崩して出演ができない!
これはNGです!

厳選されたモデルや俳優に、代役はいません。

本番は最高のコンディションでのぞめるように、日々の体調管理に気をつけましょう。

2)体型管理やお肌の管理

睡眠不足、飲み過ぎ・食べ過ぎ、日焼けなどで肌のコンディションが乱れてしまった……という場合も、クライアントからのクレームになりかねません。

とくにモデルは、化粧品や美容関係の仕事も多いです。
そういった現場で、お肌が荒れていては仕事になりませんよね。

また、太ってしまって衣装が入らない……!
これはNGです!

事前の選考では、写真やスリー・サイズなどを記した「コンポジット」を提出しています。

パウリーナのコンポジット

(実際のコンポジット例。モデル:パウリーナ(フリー・ウエイブ所属)2018年7月現在)

 

詳細はまた別の機会にしますが、コンポジットとは、プロフィールのようなものです。

クライアントはそれにあわせて衣装を用意していますから、サイズが変わってしまったら「聞いてないよ!」と怒られてしまいます。
ファッションの仕事であれば、その服を見せることが仕事ですから、代わりの衣装などありません。

もちろん、入ればいいというものじゃありません!
「用意した衣装はなんとか入ったものの、パツパツで、イメージしていた絵と異なっていた……」
なんてトラブルも、実際にありました(涙)。

そんなことにならないように、
普段から食事に気を遣い、エクササイズなどで体型を管理します。

これはプロのモデルとして仕事をするうえで、当たり前のこと。

美は一日にして成らず!
やはり、華やかな舞台の裏には、コツコツとした、地味な努力が隠れているのです。

3)ヘアスタイルや髭を変えたいときは、報告を!

モデルはヘアカットもヘアカラーも報告しよう「

ヘアスタイルを変えるときや、髭を剃る際は、
かならず事前に、所属事務所の許可をとりましょう!

ヘアカラーはもちろん、白髪染めでも報告してください。
カットは、たとえ、伸びた前髪を、数センチ切るだけでも!

「えー!」と思ったみなさん!
なぜかというと、
オーディションに合格したあとに、現場で髪型や髭が違うとなった場合、「イメージが違う!」とクライアントから怒られてしまうからです。

たとえば、シェービングクリームの広告に起用されたとします。
CMの映像で髭を剃るシーンがあるのに、髭がなかったら、思った絵は撮れませんよね。

また、オーディションに受かった理由が「グレイヘアーだから」などの場合もあります。
本番のために綺麗にしておこうと白髪染めをしたのに、クレームになってしまっては悲しいことです。

これらは極端な例ですが、簡単には戻せない見た目の変化は、大きな問題になる可能性があります。
ほかにも、すぐに落とせないジェルネイルや、タトゥなども同じです。

まずは何かをする前に、事務所に相談、連絡を!

4)自分に似合ったファッションを知る

モデルは自分に似合ったファッションを知ろう

好きな服を着て、ハッピーでいることは大事です!

とはいえ、これまで書いてきたことからもわかるように、モデルやタレントは、自分そのものが「商品」です。
人前に出る仕事ですから、体調や肌だけではなく、センスも磨いていきたいところ。

たとえば、Tシャツに短パン姿でオーディションに訪れたときに、その姿が仕事のイメージと大きく違っていたとしたら、どうでしょう。
さらに、他のモデルがイメージにあっていたとしたら?
絶対に他のモデルの方が有利ですよね。
「オーディションは、フィッティングの前から始まっている」と思って挑みましょう!

プロや他人から見て、自分に何が似合うのかを知ることは、モデルやタレントにとっては大切なこと。
事務所に協力を仰ぐなどして、気になるところはカバーし、長所を生かすようなファッションができるようにアドバイスをもらいましょう。

いつどこで誰に見られているかわかりません。
たまたま私服で遊びにいった先で、仕事のチャンスが転がっているかもしれないのです!
自分自身でセンスを磨くこともお忘れなく!

モデルもタレントも、持って生まれた宝は磨かないと光らない

モデルや俳優というと、生まれ持った美しさで「芸能人」になっていると思われがちです。
もちろん、そういう人も中にはいるでしょう。

しかし、そんな人たちのなかでも、努力を惜しまない人がたくさんいます。
外見を維持するために運動をしたり、食事に気をつけたり、
もちろん、ポージングやウォーキング練習、ダンスやアクションなどの、パフォーマンス能力を伸ばすための鍛錬を行ったり……。
成功をしている人たちは、当たり前のようにこういったことをしている人が多いのです。

この業界には、持って生まれたものに寄りかかるのではなく、
そういった自己研鑽で、さらにスキルアップをしている猛者がたくさんいます。

そんな世界で、自分がどうやって仕事をとれるのか?
じっくり考えてみると、やるべきことは決まってくるかもしれませんね!

がんばっていきましょう!

 


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